埼玉県川口市の歯科医院(新井宿駅)|インプラント・予防歯科・小児矯正(床矯正)
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高橋歯科医院だより

2015

12/10

知覚過敏とは?(1)

もしかしたら、知覚過敏かも?4人に1人は経験がある!

冷たいものを食べたとき、歯がキーンとしみて顔をしかめたことはありませんか?

一時的に消えることが多いので見過ごされがちです。日本人の4人に1人に経験があり、ストレスもその原因のひとつです。
実は、大変身近な症状です。特に、むし歯ができているわけでもないのに「しみる」という多くの人が経験するものなのです。

エナメル質が失われたところから、しみるようになります。

なぜ知覚過敏になると、あんなに強烈にキーンとしみるのでしょうか?
歯を覆って守っているエナメル質のどこかが部分的に失われているからなのです。エナメル質が失われると、内部に隠れていた象牙質がむき出しになります。象牙質には象牙細管という細い管が無数にあり、神経に向かって走っています。
象牙細管の中は液体で満ちていて象牙質に加わった、冷たい、熱いなどの刺激を直接神経に伝えてしまうのです。キーンとする、耐え難い痛みはこうして生まれます。

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歯がしみる原因は?

(1)歯ぎしりや噛みしめでエナメル質にヒビが入った。
過剰な力がエナメル質にかかると細かいヒビが入って、はがれやすくなってしまいます。力の集まりやすい歯の根元が影響を受けやすい。

(2)歯ぎしりで歯がすり減った。
エナメル質が削れて象牙質がむき出しになってしまうのです。奥歯が削れてしみたり、前歯の先が削れたり欠けたりしてしみるなどの症状。

(3)ゴシゴシみがきでエナメル質を削った。
どんな人でもブラッシングには独特のクセがあるものです。毎日欠かさずゴシゴシみがきをしていると、エナメル質が削れてしまいます。ブラッシングには強い力は必要ありません。

(4)歯ブラシが硬すぎた。
硬い歯ブラシを使い、さらに毎日ゴシゴシとみがき、その上、エナメル質にヒビが入っていたりすると知覚過敏まっしぐらです。

(5)歯みがきをしすぎた。
30分、1時間と歯みがきをしてくださる方がおられます。しかし、何ごとにも「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

(6)歯周病で歯ぐきが下がった。
歯周病になって歯ぐきが退縮すると、歯が長く見えます。歯の根元が表に見えてしまうからです。すると象牙質がむき出しになってしまいます。

(7)すっぱい飲食物で酸蝕症に。
酸によって溶けやすいエナメル質はだんだんと薄く、弱くなって黄みの強い象牙質の色が透けて見えたり知覚過敏になりやすくなります。

(8)ホワイトニングをし過ぎた。
刺激の強い薬剤を長時間使うと知覚過敏を起こしやすくなるのも事実です。

まとめ

次回は、症状の進行と治療のステップについて、お伝えします。