埼玉県川口市の歯科医院(新井宿駅)|インプラント・予防歯科・小児矯正(床矯正)
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高橋歯科医院だより

2015

12/10

【予防歯科】歯周病の予防について

歯周病は老化現象ではなく、予防可能な病気です。

歯周病予防の基本は、プラーク除去と歯肉へのマッサージです。
予防の基本は、プラークを徹底的に取り除くことです。これが最近テレビのCMでも取り上げられているプラークコントロールです。
しかし、プラークだけを除去しても、歯肉へのマッサージが全くされていないと歯肉の炎症が消えないことがあります。健康な状態を保つためには、プラーク除去と歯肉へのマッサージが必要となります。

定期検診を受け、ブラッシングや食生活に注意しましょう。
ご自身でできる予防としては、第一にブラッシング(歯磨き)、プラークコントロールです。ブラッシングの上手、下手がその人の歯の一生を左右するといってもいいでしょう。次に、歯面に汚れが付着しないように工夫する食生活です。
この2つが基本となりますが、ご自身では限界があり、完璧にプラークコントロールをすることはできません。最後には専門家による定期検診やクリーニングでお口の健康をチェックして歯周病予防をしていきましょう。

img66ブラッシング
・プラークを取り除く
・歯肉をマッサージする

食生活
・プラークが付着しづらいよう工夫する
・歯や歯肉に刺激を加える

定期検診
・専門家による検診、クリーニングを受ける
・自分の歯に合ったブラッシングを習う

 

 

ブラッシング

1日1回は、充分時間をかけてブラッシングしましょう!
毎食後ブラッシングするのが理想ですが、いい加減に何回もするよりも、就寝前に、その日の汚れをその日に落とすつもりで、充分時間をかけてブラッシングを行なう方が、より効果があります。

プラークのつきやすい場所に気をつけて!
歯は、複雑な曲面で構成されていて、1本1本の歯の形が違います。歯ブラシだけで歯の全周囲からプラークを取り除くことは、難しく時間がかかります。
歯磨き粉の爽快感にごまかされてはいけません。プラークのつきやすい場所(歯と歯の隙間、歯と歯肉の境目、奥歯の溝の中)を意識して丁寧に時間をかけてブラッシングしましょう。

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「クチュクチュすすぎ」も大切!
見落とされがちですが、落ちた汚れを完全に口の外に出すにはブラッシング後の洗口『クチュクチュすすぎ』がとても大切です。せっかく落としたプラークが口の中で残っていたら、これを核として、またすぐ細菌が歯面にプラークとなってついてしまうからです。
ご両親がただ水を口に入れて出すだけで強い洗口をしていないと、真似をしてお子さんもしていません。お子さんのためにもお手本になる『クチュクチュすすぎ』を習慣化させましょう。

ブラッシングにはマッサージ効果もあります!
ブラッシングには、歯肉の部分に歯ブラシで適当な圧力を加えるマッサージ効果もあります。刺激を与える事により、血液の循環をよくする効果が得られます。また、硬い食べ物などの外からの刺激にも強くなります。

歯ブラシ選びのポイント&磨き方
歯ブラシの選び方、動かし方、補助清掃器具などを用いて、毎日のケアを意識的に見直しましょう!第14回の高橋だよりをご参考ください。

食生活

規則正しく、バランスの良い食事を心がけましょう!
どんなに健康な人でも、からだが疲れていたり、風邪気味のときには、歯が浮いたり、噛み合わせがおかしくなったりすることがあります。このようなことが起こらないためにも普段から、規則正しく栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

歯につきやすい食べ物に気をつけて!
最近の食べ物は粘着性があり、食片の粒も小さく歯に絡みつくことが多々あります。歯についた食べかすはプラークの栄養になってしまいます。食後はブラッシングで取り除くようにしましょう。

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歯の自浄作用を生かしましょう!
歯には、自浄作用といって、自ら歯を清掃する働きがあります。
りんご、なし、柿などの果物、人参、きゅうり、セロリなどの野菜は歯の汚れをとってくれる働きが大きいので、細かく切って食べるのではなく、なるべく大きなままで食べることが、この働きを最大限に生かすことになります。
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歯や歯肉に刺激を与えましょう!
スルメや昆布などの硬い食べ物は、歯に汚れがつきづらいだけでなく、十分に噛むことによって、歯に適当な圧力を加えます。そして歯を支えている歯根膜や歯肉の血行を良くし、歯肉のマッサージもしてくれます。
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食べる順番も考えてみましょう!
例えばチョコレートとりんごを食べる場合、チョコレートを食べた後にりんごを食べれば、チョコレートが歯に与える悪い影響は少なくなります。繊維性の食べ物であるりんごには、歯の自浄作用を助けて歯の汚れを取ってくれる働きがあるからです。

定期的に検診を受けましょう

食べる順番も考えてみましょう!
ブラッシングでも述べさせて頂いた通り、プラークを歯ブラシで完全に取り除くのは無理なことです。
さいわい人には、細菌に対する抵抗力がありますから、70%〜80%以上プラークが取り除かれていれば、なかなか発病はしません。しかし、20%~30%の取り残しが何ヶ月、何年も放置され、積み重なれば発病することになります。

また、プラークを放置するとできる歯石は、本人がどんなに努力をしても取り除くことはできません。歯肉の上に見えている歯石や、歯肉の下(歯周ポケット)の見えないところにできている歯石を全て取り除き、管理することが必要です。

最低でも半年に一度は歯科医院でクリーニングと定期検診を受け、歯周病の予防に努めましょう!